Columnコラム

2022.03.03

15の春

今春、中学を卒業していよいよピカピカの高校生になろうとする孫がやってきた。
コロナ禍で2年以上も会っていなかったので、何と別人のように大きくなっている。
背は既に越されたことはわかっていたが、変声期も過ぎて直に低い声を聞くと不思議な感覚を覚える。
我が家は総合運動公園に近いこともあって、とにかくそこらを走り回ることが好きな当人にとっては、望ましい環境のようだ。

格別の反抗期のようにも見えないが、会話のあちこちに軽い両親に対する客観的な批判らしいものも感じる。
なるほどーと思う。
良く観察しているものだ。
そんな時、親の親である私自身は自分が言われたように感じてしまうことに、同感してもらえますか?

ヤングマンと暮らして2週間。慣れた頃にはサヨナラをしなくてはならない。
食べることの世話が大変ではあったが、刺激的で楽しい時間でもあった。
それにしても、私にもあった「15の春」は遠い昔の60年も前のことになる。

喜内